宅ふぁいる便のユーザーは75%がビジネスユースです。
ということは、オフィスで利用している方が多いということです。
自宅で使う時は、パソコンやインターネット、セキュリティの設定も自分で行うわけですし、現在の設定状況も知っているはずです。
ところが、オフィスで宅ふぁいる便を利用する場合は、オフィスのパソコンやインターネット環境などを知らない人が多いので、トラブルになることがあります。
まず、オフィスによってはインターネット回線の関係で、ファイルの送受信の容量を制限しているところがあります。
また、会社の規約上でファイルをネット上で送受信することを禁止している会社もありますし、セキュリティソフトによって宅ふぁいる便のようなサービスが使えないというオフィスもたくさんあります。
オフィス宅ふぁいる便を導入している会社であれば、特に問題なくそちらを利用すれば良いですし、逆にその他のサービスを利用することは禁じられているはずです。
宅ふぁいる便をオフィスで初めて使う際には、インターネットやセキュリティなどの管理者に相談し、許可を得てから使うようにしてください。そうしないとオフィス全体のネットワークがパンクする可能性もありますので気をつけてください。
宅ふぁいる便からファイル受信のお知らせメールが来たら、そのメールを開いてダウンロードURLをクリックし、そこからファイルをダウンロードすれば受信完了です。
ただ、この際にいくつか気をつけることがあります。
まず一番大切なことは、その宅ふぁいる便からのファイルが誰から送信されたかということです。
受信メールを開いてダウンロードしたらおかしなサイトに行ってしまったという事例が多数出ていますが、こういったトラブルは送信者をチェックせずにクリックしてしまったからです。
初めて宅ふぁいる便からの受信メールをもらった人は、逆に不安なのですぐにクリックはしないでしょうが、毎日のように仕事で宅ふぁいる便を利用している方は、受信メールには慣れているのでうっかり開いたりするのでしょう。
知らない相手からの通知メールには気をつけましょう。
また、受信(ダウンロード)にはOSとブラウザの相性も関係があります。宅ふぁいる便は基本的にウィンドウズを対象として開発されたので、ウィンドウズ以外のOSや、IE・Firefox以外のブラウザだと不具合が出るトラブルが報告されています。
その他、インターネット回線の種別によっても、受信(ダウンロード)できないという事例がありますね。
宅ふぁいる便は、大阪ガスが100%出資している株式会社エルネットが提供している「大容量ファイル無料転送サービス」のことです。
なぜ大阪ガスがこんなサービスをするのかと思いますが、株式会社エルネットという会社は様々なサービスを幅広くやっている面白い会社で、カスタマーリサーチやプロモーション事業、出版にカスタマーサポートなどを手掛けています。
宅ふぁいる便はその中でも最近話題のサービスで、大阪ガスとしてはガスのエリアを中心にビジネスを展開してきた中で、インターネットという「エリアに関係のない」事業を始めたという点がひとつの新しい取り組みとなっています。
大阪ガスとしては、単に都市ガスなどを提供しているだけでは、オール電化が増えてきたり、エコ対策で省エネ商品が増えてきたりしている今、新しい事業開発をしていかないと先細りになるという危機感があると思います。
独占的にビジネスを展開できたガス事業も、いつまでも安泰ではないですから、宅ふぁいる便のような新しいサービスにこれからも大阪ガスは力を入れていくでしょう。
宅ふぁいる便に目をつけたのはなかなか良い視点だと思います。